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Classici giapponesi con furigana

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くうきぽんぷ

新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ

新美 南吉

Leggi 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 41.209 caratteri · 85 schermate

Aozora Bunko

小さい太郎の悲しみ

一

一

お花畑から、大きな虫がいっぴき、ぶうんと空にのぼりはじめました。

からだが重いのか、ゆっくりのぼりはじめました。

地面から一メートルぐらいのぼると、横にとびはじめました。

やはり、からだが重いので、ゆっくりいきます。うまやの角の方へのろのろとゆきます。

みていた小さい太郎は、縁側からとびおりました。そしてはだしのまま、篩をもって追っかけてゆきました。

うまやの角をすぎて、お花畑から、麦畑へあがる、草の土堤の上で、虫をふせました。

とってみるとかぶと虫でした。

「ああ、かぶと虫だ。かぶと虫をとった」

と小さい太郎はいいました。けれどだれもなんともこたえませんでした。小さい太郎は兄弟がなくてひとりぼっちだったからです。ひとりぼっちということはこんなときたいへんつまらないと思います。

小さい太郎は縁側にもどってきました。そしておばあさんに、

「おばあさん、かぶと虫をとった」

とみせました。

縁側にすわっていねむりしていたおばあさんは、眼をあいてかぶと虫をみると、

「なんだ、がにかや」

といって、まためをとじてしまいました。

「ちがう、かぶとむしだ」

と小さい太郎は口をとがらしていいましたが、おばあさんには、かぶと虫だろうが蟹だろうが、かまわないらしく、ふんふん、むにゃむにゃといって、ふたたび眼をひらこうとしませんでした。