Classici giapponesi con furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Leggi 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 41.209 caratteri · 85 schermate
貧乏な少年の話
一
一
六年生の加藤大作君が、人通りのない道を歩いてくると、キャラメルの箱が一つ落ちていた。
「あれ、キャラメ……」
大作君はかがんでそれをひろおうとした。しかし急にある考えがうかんで、ひろうのをやめた。人に空箱をひろわせてはずかしい思いをさせようという、だれかの意地わるないたずらかも知れない。どこかにかくれてみていて、それを大作君がひろうととたんに「わアい、いいものひろったなア。」とひやかすつもりかも知れない。そういえば、あたりがばかにひっそりしている。このひっそりしているのがくさいのである。
そこで大作君はキャラメルの箱を横眼でにらみながら通りすぎると、うしろからあんのじょう、「だいくん、だいくん。」とよんだ者がある。ふりかえったがだれもいなかった。
すると道ばたの、いま白い花をいっぱいにつけたくちなしのいけがきの一ところが、がさがさと動いて、「ここだよ、ここだよ。」とよんだ。
大作君はすこしもどって、すきまからのぞいてみた。黒い眼がまたたきながら笑っていた。なんだ、大頭の吉太郎君である。
だが、こいつは油断のならぬ奴だ、ぼくをわなにかけようとしたんだ、と大作君はすこし腹が立った。