Classici giapponesi con furigana
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くうきぽんぷ
新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ
Leggi 新美南吉童話集 2 おじいさんのランプ (くうきぽんぷ) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 41.209 caratteri · 85 schermate
ふたりは、くちなしの葉や花しべに顔をさわられながら、すきまから道の上の小さい箱を熱心にみつめ、はやく貧乏なやつがこないかと、道の左右をうかがっていた。
こうして、人に知られずに、人をためすということは、なんと胸のときめくことであろう。雀をとらえるために風呂桶のふたを庭に立てて、その下にもみをまいておき、雀がそこにだまされてくるのを、ものかげからみているときの、あのひそやかな歓びに似ている、と大作君は思った。
それにしても、道というものはなかなか人の通らぬものだ。そしてまた村というものは、ばかにひっそりかんとしたものである。黄金虫が一ぴき、はねを鳴らしてふたりの鼻先を通ったとき、ふたりはあやうくおどろきの声をあげるところであった。黄金虫がこんなべらぼうな翅音を立てるとは知らなかったのである。
と吉太郎君が、
「だれかくるぞ。」
こうささやいた。ほんとうに、だれかくるけはいがした。
大作君が冷たいいけがきの中へ顔をつっこんでみると、ちょうど、こういうことでためすには手ごろだと思われる初等科二三年の子どもが、何かぶつぶついいながらくるのがみえた。しかしどうも見覚えのある子どもだ、と大作君は思った。