Classici giapponesi con furigana
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あかいろうそく
新美南吉童話集
Leggi 新美南吉童話集 (あかいろうそく) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 46.131 caratteri · 96 schermate
四
「どうだうまいか」といって、主人はそこにかがんだ。松次郎が胸に閊えたので拳でたたいていると、おやあいつ、お茶を持って来なかったんだな、いいつけといたのに、と呟いた。そのとき今の女中がお茶を持って来て、すました顔でそこへ置くとまたひっこんで行った。
「大きな握飯だな、いくつ持って来たんだ」と主人は一つ残った木之助のおむすびを見ていった。六つと木之助は答えた。この半白の頭をした男の人は、さっきより一層親くなったように木之助には感じられた。
木之助たちが喰べ終って、「ご馳走さん」と頭をさげると、主人はなおも、いろんなことを二人に話しかけ、訊ねた。これから行く先だとか、家の職業だとか、大きくなったら何になるのだとか。木之助の胡弓は大層うまいとほめてくれた。木之助はうれしかった。「こんど来るときはもっと仰山弾けるようにして来て、いろんな曲をきかしてくれや」といったので木之助は「ああ」といった。すると主人は袂の底をがさごそと探していて紙の撚ったのを二つ取り出し、一つずつ二人にくれた。
二人は門の外に出るとすぐ紙を開いて見た。十銭玉が一つずつあらわれた。
四
木之助は、来る正月来る正月に胡弓をひきに町へいった。