Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate

Aozora Bunko

「菊家へ行こうよ、私がお客で。大したお大尽だわね、お小遣を持扱って。」

とわざと銀貨入を帯に納めて、

「途中で我ままな馴染に逢って無理に連れられたとそうお云いな。目と鼻の前だって、一旦家へ帰ってからだと、河岸の鮨は立食しても、座敷にはきちょうめんな、極りの堅いお孝さん。お化粧だの、着換だので、ついそのままではお出しであるまい。……私も五時からお約束が一つある。早いが可いわね。ちょっとこの自働電話で、内へ電話をお掛けなさい。一所に行って御飯を食べよう。」

「姉さん。」

と、いそいそしながら、果敢なそうに、

「もうね、内に電話は無いんですよ。」

清葉は思いがけず疑いの目をって、

「どうして、ねえ。」

「お孝姉さんはあんなでしょう。私は滅多に御座敷はありませんし、あの……」

とお千世は言淀んだが、

「鑑札のお代だって余計なものだのに、電話なんか無駄だからって、それで、譲ってしまったんでしょう。一昨日から、内にはボンボン時計も無いんでしょう。ですから、チンリンと云う音もしないで、寂寞ぽかんとしているんですわ。

方々、お茶屋さんだの、待合さんへ、そう云っておいでって云うんでしょう。