Classici giapponesi con furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate
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が、黙って、何にも言わないで、若い妓は俯向いて歩行き出す。
頸摺れに、突着け、突掛け、
「やあ、おいらんの道中々々!」
「大高、旨いぞ。」と一人が囃す。
「おっと任せの、千崎弥五郎。」
矮小が、心得、抜衣紋の突袖で、据腰の露払。早速に一人が喜助と云う身で、若い妓の袖に附着く、前後にずらりと六人、列を造って練りはじめたので、あわれ、若い妓の素足の指は、爪紅が震えて留まる。
此奴不見手、と笹の葉の旗を立てて、日本橋あたり引廻しの、陽炎揺るる影法師。
日南に蒸れる酢の臭に、葉も花片も萎えんとす。
引切の無い人通りも、およそ途中で立停って、芸者の形を見物するのは、鰻屋の前に脂気を嗅ぐ、奥州のお婆さんと同じ恥辱だ、という心得から、誰も知らぬ顔で行違う。……もっとも対手は小児である。
世渡やここに一人、飴屋の親仁は変な顔。叱言を、と思う頬辺を窪めて、もぐもぐと呑込んで黙言の、眉毛をもじゃ。若い妓は気の毒なり、小児たちは常得意。内心痛し、頗る痒しで、皺だらけの手の甲を顋の下で摺ってござった。
「川柳にも有るがね、(黙然と辻斬を見る石地蔵。)さね。……俺も弱ったよ。