Classici giapponesi con furigana
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にほんばし
日本橋
泉 鏡花
Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate
その大高源吾とか云う、ずんぐりむっくりした人がね、笹を担いで浪花節で歩行いては、大事な土地が汚れるって。……橋は台なし、堪らないって、姉さんが云うんだわ。」
「知ってらい!」
と矮小が、ぺろぺろと舌を吐いて、
「不断、そう云やがるとよ、可いか。手前ン許の狂女がな、不断そう云やがる事を知ってるから、手前だって尋常は通さないんだぜ。僕がな、形を窶してよ、八百屋の小児に生れてよ、間者になって知ってるんだ。行軍将棊でもな、間者は豪いぜ、伴内阿魔。」
商人はもとより、親が会社員にしろ、巡査にしろ、田舎の小忰でないものが、娘を苛める仔細はない。故あるかな、スパルタ擬きの少年等が、武士道に対する義憤なのである。
「忠臣、義士の罰が当らあ。」
「勿論よ。」
ひょろ竹と云われる瘠せたのが、きいきいと軋む声で、
「疾に罰が当って、気の違った奴なんか構わねえや。……此奴に笹葉を頂かせろ。」
「嚔をさしたれ。」
と、含羞んだ若い妓の、揃った目鼻の真中を狙って――お螻の虫が、もじゃもじゃもじゃ。
「へッくしょ。」と思わず唐突に陽炎を吸って咽せた……飴屋の地蔵は堪らなそうに鼻を撫でる。当の狙われた若い妓は、はッと顔を背けたので、笹葉は片頬外れに肩へ辷って、手を払って、持ったのを引払われて、飴の鳥はくしゃん、と潰れる。