Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate

Aozora Bunko

」

――露地の駒下駄――は、この婦で、怯えた声はその妓であった。

「緩り歩行いても追着いて来ないから、内へ帰ったろうと思ったのに。」

「だって、姉さんが威すんですもの。私吃驚して遁出しましたけれど、(お竹蔵。)の前でしょう、一人じゃ露地へ入れませんもの、可恐くって、私……」

「煙草屋の小母さんに見てお貰いなら可いものを。」

「もう閉りましたの。」

と、小腰を屈めて、欄干の上で、ふっくりした鬢を庇った透して見る手、――橋の側は……変っていた。

「……覗いたけれども、真暗で、もう寝たんですもの。」

「それで何かい、また出掛けて来たのかい。」

「ええ、一人じゃ可恐いんですもの、……でもこっちがまだしもですわ。」

「なんて、お前、お約束だもんだから、帰りに縁日へ廻って、何か買わせようと思ってさ。さあ、行こうよ……ねえ、貴方一所に――千世ちゃん御挨拶をおしでないか。」

「――失礼。……お初に、」

「お初じゃないよ。……貴方、この妓は御存じだわね。」

「両三度――千世ちゃんだっけ。」

「あら、済みません、……誰方。」

と縋り寄るように、外套の襟を覗いて、

「まあ、清葉姉さんに岡惚れの、」