Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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にほんばし

日本橋

泉 鏡花

Leggi 日本橋 (にほんばし) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.697 caratteri · 177 schermate

Aozora Bunko

」

「知っていますわ。」

「気心は知ったり、遠慮は無しで、そこへ行くようになってから、余り月日を置かないで、顔だけも見るのは、やっと一昨年の夏からだと思う。……

ところで、よく、あんなで座敷が勤まるよ。……もっとも私なんぞは座敷の中へは入るまいが、あの人と来たら、煙草は喫まず、酒は飲まず、」

「ただ、貯るばかり。」

「まあ、堪忍したまえ。猪口は唇へ点けるくらいに過ぎますまい、朝顔の花を噛むように、」

「敗軍の鬱憤ばらしに、そのくらいな事は言っても可いのね。」

「堪忍したまえ。酒を飲まない芸妓ぐらい口説き憎いものは無い。」

「じゃ、そっちこっち、当って見たの。」

「いや、人はどうだか私一人としてはなんだ。ところで今夜だ――御飯は済んだと云う、御粥を食べたんだとさ。」

「御養生でおいで遊ばすのね。……それから、」

「お鹿の女房も、暖るものが可かろうと云うんで、桶饂飩。」

「おやおやおや。」とお孝は、がっかり、も一つうんざりしたらしい。

「……ここに八頭の甘煮と云うのが有ります。」

と葛木は、小皿と猪口の間を、卓子台の上で劃って、

「一度讃めたが、以来お鹿の自慢でね、きっと通しものに乗って出ます。