Classici giapponesi con furigana
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にちりん
日輪・春は馬車に乗って 他八篇
横光 利一
Leggi 日輪・春は馬車に乗って 他八篇 (にちりん) di 横光 利一 (よこみつりいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.787 caratteri · 177 schermate
」
「旅の女よ。我は爾の夫を撃った。我は爾の勾玉を奪った奴隷を撃った。我は爾を傷つける何者をも撃つであろう。」
反絵の太い眉毛は潰れた瞼を吊り上げて柔和な形を描いて来た。しかし反耶の空虚に拡がった両腕は次第に下へ垂れ落ると、反耶は剣を握って床を突きながら使部にいった。
「若い死体を外へ出せ。宿禰を連れよ。鹿の死体の皮を剥げと彼にいえ。」
使部は床の上から訶和郎の死体を抱き上げようとした。卑弥呼は反絵の胸から放れると、急に使部から訶和郎を抱きとって毛皮の上へ泣き崩れた。
「ああ、訶和郎、爾は不弥へ帰れと我にいった。我は耶馬台の宮にとどまった。そうしてああ爾は我のために殺された。」
反絵は首から奴隷の勾玉を取りはずして卑弥呼の傍へ近寄って来た。
「旅の女よ。我は奴隷の奪った勾玉を爾に返す。」
「旅の女よ。立て。われは爾の夫を阿久那の山へ葬ろう。」と使部はいって訶和郎の死体を抱きとった。
「王よ。我を不弥へ返せ、爾の馬を我に与えよ。我は不弥の山へ我の夫を葬ろう。」
「爾の夫は死体である。」
「朝が来た、爾が我を不弥へ帰すを約したのは夕べである。馬を与えよ。」
「何故に爾は帰る。