Classici giapponesi con furigana
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はんしちとりものちょう
時代推理小説 半七捕物帳(六)
岡本 綺堂
Leggi 時代推理小説 半七捕物帳(六) (はんしちとりものちょう) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
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親の代から出入りの子分は相当にあるのですが、その子分にも余り腕利きがいない。尤も大抵の子分は親分次第のもので、親分がしっかりしていないと、子分も働きにくいものです。
そんなわけで、御用聞き仲間でも三甚はもう廃ったと云っていると、ことしの正月、その三甚の手で本石町無宿の金蔵を挙げたので、みんなもいささか意外に思いました。金蔵は本石町の鐘撞堂の近所の裏店に住んでいた屋根屋職人で、酒と女の道楽からとうとう無宿者になってしまって、江戸の隅々をころげ廻っているうちに、人殺しこそしませんが、大抵の悪い事は仕尽くして、今度挙げられたら先ず遠島ぐらいを申し渡されそうな兇状持ちになりました。その金蔵がどうして三甚の手にかかったかと云うと、ここにちょっと艶っぽいお話があるのです。
前にも申す通り、二代目の甚五郎、年も若く腕も未熟ですが、小粋な柄行きで男っ振りも悪くない。岡っ引なんていうものは、とかくいやな眼付きをして、なんだかぎすぎすした人間が多いのですが、この甚五郎は商売柄に似合わず、人柄がおとなしやかに出来ている。親父の株があるので、小銭も廻る。そこで、いつの間にか神明前のさつきという小料理屋のお浜という娘と出来てしまって、始終そこへ出這入りをしている。