Classici giapponesi con furigana
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やなぎばしものがたり
柳橋物語
山本 周五郎
Leggi 柳橋物語 (やなぎばしものがたり) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 104.300 caratteri · 202 schermate
そんなことを繰り返し思った。
なか二日おいた朝、粥を拵えているところへ友助の女房が寄った。そっと覗いてから、そこまでわかめを買いに来たと云い云い土間へはいって来た。乳を貰ったので、幸太郎は彼女を見ると嬉しそうに手足をばたばたさせ、わけのわからないことを喚きたてる。友助の女房はその頭を撫でながら、「庄さんてひとを知ってるかえ」と云った。――おせんはびくっとして振向いた。女房はちょっと云いにくそうな調子で、
「五日ばかりまえから梶平の旦那のところへ泊ってるんだがね、なんでもあんたを知っているらしい、あたしゃなんだかわからない、うちのが聞いて来たんだけれどね」
「おばさん」おせんは叫んで立上った、「――そのひとまだいるの、梶平さんにまだいるのそのひと」
「今日はまだいるわ、でももうどこかへゆくらしいんだよ、あたしゃよく知らないんだけれどね、うちのが聞いた話だとなにかあんたとわけがあるらしい、それでちょいと耳に入れて来いと云われたもんだからね」
「有難う、おばさん、あたし会いたいの」おせんは息をはずませて云った、「――すぐにも会いたいの、おばさん、この子に喰べさせたらゆくから会わせて頂戴」