Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Leggi 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.573 caratteri · 178 schermate
「そうですよ、あの助平爺がお萩を可愛がって、――嫌らしいことはしないし、妾奉公というわけではないから、小間使のつもりで奉公に出せっていうんです。兄は怒っていましたよ。でも不断お世話になるお店のことだし、ポンポン断るわけにも行かなくて、頭痛に病んでいましたよ」
「それっきりか」
「板倉屋の旦那は夢中で、お常さんを出してもいいとまでいうんですって。でも兄もさすがに首を縦に振り兼ねて、愚図愚図しているうちにあんなことになってしまいました」
お紺の話で、事件にまた新しい面が開けた様子です。
「八、ここは頼むぞ」
平次はそんなことにして、町内の医者、石原全竜の家へ飛込んだのです。
「何? 銭形の親分が来た」
庭先に飛込んだ平次を、大坊主の全竜は、尤もらしく縁先に迎えました。
「全竜先生、人間の命二つ三つに関わることだ。打ちあけてお話を願いたいんだが――」
「何を打ちあけろというのだえ、親分」
全竜は縁側に片膝を突いて、少し屹となります。
公方様の糸脈を引く――と大法螺を吹くだけあって、なかなかの見識です。
「あっしは先生をどうしようという気で来たんじゃありませんよ。ね、全竜先生。