Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Leggi 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.573 caratteri · 178 schermate
「何うした、見せろ、髷は無事か」、
平次も釣られて、八五郎の髷節に眼をやります。
「髷は無事ですがね、驚いたの何んの――全く胆をつぶしましたよ、――親分の言い付け通り、損料で紋付と大小を借り出し、侍姿に化けて三晩続け様に土手から仲町へそそったが、髷切りは姿も見せねえ、――考えて見るとあっしの柄が少し意気過ぎた」
「馬鹿野郎、宜い気のものだ」
「それからグイと野暮に作った。本場の浅黄裏の拵えで編笠茶屋のあたりをウロウロして居ると、来たね」
「――――」
聴いて居る平次もツイ固唾を呑みます。
「足音も何んにも見えねえ、サッと太刀風が襟をかすめたと思うと、髷はポロリと落ちた――気合も何んにも掛けずに、いきなり背後からピカリとやるんだから、凄いなア、親分」
「待てよ、八。髷がポロリと落ちたと言ったが、お前の髷は切られもどうもしないじゃないか」
「其処が計略だったんで」
「?」
「あっしの真物の髷は髱の中へ突っ込んで、叔母さんから鬘の古いのを貰って、付け髷を拵えて頭の上へ載っけて行きましたよ、――遉に曲者も偽物の髷とは気が付かなかった」
「ハッハッハッ、そいつは上出来だ」
平次も思わず笑ってしまいました。