Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Leggi 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.573 caratteri · 178 schermate
「お夢とお鈴は仲が悪くないのか」
平次はフトした調子で小左衛門に訊きました。
「若い女の心持は、私ども男にはわかりませんが、見たところは、申分のない仲良しで、二人はいつでも庇い合っております」
「お夢には男があるだろうな」
それは八五郎の遠慮のない問いでした。先刻からそれを訊きたくてウジウジしていた様子です。
「もとのことはわかりませんが、六助の世話でここへ来てからは、まことに身持の良い方で、浮いた話も聴きません」
「言い寄る男がないわけでもあるまい」
「それはもう、あの縹緻ですから、毎日たいへんな騒ぎで、裏口へ来てウロウロして居るのが、いつでも二三人はあります」
「一座の中には」
それは平次の問いでした。
「金太も与三郎も六助も、夢中になった事はあるようですが、お夢は振り向いても見ません。尤も金太は勝負事が好きで、滅多に家にはおりません。与三郎は外にも女があるそうですし、六助は四十八という年ですから、――でもお夢の事というと、六助が一番夢中なようで」
舞台にはその噂の金太が、道具を調べておりました。
「御苦労様で」
二十五六の、これが道化役かと思うほど気のきいた好い若い者です。