Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
橋の上の女 ――銭形平次傑作選2
野村 胡堂
Leggi 橋の上の女 ――銭形平次傑作選2 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 88.573 caratteri · 178 schermate
「髻なんか、鋏一梃で器用に切れるじゃないか、間抜けな野郎だ」
「相済みません」
喜三郎はがっくり首を垂れました。こうなると茶の木稲荷へ化けものの出るのも、喜三郎のもとどりの切れたのも怪しくなります。
「恐れ入ったら白状するが良い、お上のお慈悲を願ってやるぜ」
朝吉は畳みかけました。この調子で一本槍にたたみ込んで、星を挙げようというのでしょう。
しかし事件はそれで行き詰まりました。喜三郎はどうしてもその上は白状してくれず、朝吉も積極的な証拠というものを一つも持っていなかったのです。
「するとお前は、髻を切られたの、白装束の男がいたのと言いふらしたのは、あれは拵え事だったと言うのか」
「相済みません」
喜三郎はこうくり返すばかりです。
「なんだってそんな嘘を吐かなきゃならなかったんだ」
怪力乱神は朝吉には別の世界の出来事です。少しもものを信用しない態度は朝吉のあらゆる素質の中でもすぐれた点かもわかりません。
「私が悪うございました、――御覧の通り力はなし、兵二郎のような男とは角力になりません」
「――――」
「私は口惜しゅうございました。男前から腕ずく、信州男の兵二郎に勝てる望みはございません」