Classici giapponesi con furigana
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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
Leggi 民藝四十年 (みんげいよんじゅうねん) di 柳 宗悦 (やなぎむねよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.248 caratteri · 368 schermate
あるいは真夏の暑い時に、または空が吹きくる雪に泣いている時、また夕ぐれ半月の鎌が青白く楼上にかかっている時、幾度か私は様々な想いにかられて門を仰ぎ見た事であろう。今もその巨大な姿がありありと目前に浮んでいる。それがこの地上から奪われる日が近いとどうして想い得よう。しかしそれは苦しい現実の出来事なのだ。誰もそれを取り毀す方がいいと言ってはいないはずだ。しかるに如何なる事情がかかる破綻にまでお前を導いたのであろう。
私は耶蘇が十字架につけられた時、言った言葉を想い起している。人々は「何をなしているかを知らないのだ」。もし何を為しているかを知っていたら、為すべからざる事を為す、その愚かな罪に陥らずにすんだであろう。
光化門よ、長命なるべきお前の運命が短命に終ろうとしている。お前は苦しくさぞ淋しいであろう。私はお前がまだ健全である間、もう一度海を渡ってお前に逢いに行こう。お前も私を待っていてくれ。しかしその前に私は時間を見出してこの一篇を書いておきたい。お前を産んだお前の親しい民族は、今言葉を慎しむ事を命ぜられているのだ。それ故にそれらの人々に代って、お前を愛し惜しんでいる者がこの世にあるという事を、生前のお前に知らせたいのだ。