Classici giapponesi con furigana
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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
Leggi 民藝四十年 (みんげいよんじゅうねん) di 柳 宗悦 (やなぎむねよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.248 caratteri · 368 schermate
二
それも何時何処においても、たやすく求め得る品々である。「手廻りのもの」とか「不断遣い」とか、「勝手道具」とか呼ばれるものを指すのである。牀に飾られ室を彩るためのものではなく、台所に置かれ居間に散らばる諸道具である。あるいは皿、あるいは盆、あるいは箪笥、あるいは衣類、それも多くは家内づかいのもの。悉くが日々の生活に必要なものばかりである。何も珍しいものではない。誰とてもそれらのものを知りぬいている。
二
しかし不思議である。一生のうち一番多く眼に触れるものでありながら、その存在は注視されることなくして過ぎた。誰も粗末なものとのみ思うからであろう。さながら美しきものが彼らの中に何一つないかのようにさえ見える。語るべき歴史家でさえ、それを歴史に語ろうとは試みない。しかし人々の足許から彼らの知りぬいているものを改めて取上げよう。私は新しい美の一章が今日から歴史に増補せられることを疑わない。人々は不思議がるであろうが、その光は訝りの雲をいち早く消すであろう。
しかしなぜかくも長くその美が見捨てられたか。花園に居慣れる者はその香りを知らないといわれる。余りに見慣れているが故に、とりわけ見ようとはしないのである。