Classici giapponesi con furigana
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みんげいよんじゅうねん
民藝四十年
柳 宗悦
Leggi 民藝四十年 (みんげいよんじゅうねん) di 柳 宗悦 (やなぎむねよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 182.248 caratteri · 368 schermate
三
まして努力を産まないでしょう。私は不幸にして金銭において全く自由な人が、精神的仕事に没頭した例を多く知らないのです。私は余裕ある仕事をしたのではなく、余裕なき仕事にとりかかったのです。他の一切の仕事を私は放棄しました)かくして私が上人の調査に就く縁は、漸次固く結ばれました。
三
越えて丁度半歳の後、大正十三年六月九日、願は満たされ私は再び甲州に入ったのです。その日は池田村に過ごし、翌十日は五、六人の一行で市川大門町に木喰観正の碑を点検しました。しかし私の疑いはつのり、求めつつある木喰上人と観正とは関係なきことをほとんど確実にしました。最初の失敗に気を沈めましたが、上人の故郷といわれる丸畑は富士川の下七、八里の所にあるのです。鰍沢において私は一行と別れ、ただ一人夕ぐれの流れに沿うて道を下りました。その夜は飯富に宿ったのです。六月十一日、運命はついに私の足を上人の故郷丸畑へ入らせました。波高島で舟を棄て下部に入りそこで幸に案内を得、二里余り常葉川を溯りました。暑い午後の光に山路を縫うて歩む私たちは汗にひたりました。
私はその日まで丸畑が何村に属するかをも熟知していなかったのです。