Classici giapponesi con furigana
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ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Leggi 湯島詣 (ゆしまもうで) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.004 caratteri · 122 schermate
」
「あなたや、馬車に乗ろうと、いうんじゃあなし、詰らなくッてよ。また煩いでもすると悪いもの。」
「だって怠けてちゃあ食べられませんから、」
「私が達引くから可いわ、」といって蝶吉は仇気ない顔に極めて老実な色を装った。梓はこれを聞いて、何か気がさしたような様子であったが、笑に紛らして、
「どうぞ宜しく、」
「ええ、それはもうね。」
「しかし、私は駒下駄じゃあ厭なんだ。」と思い切ったという語気で冷かにいって、屹と蝶吉を見た、目の中には一種の思を籠めたのである。
蝶吉はさも思い懸けなかったらしかった。
「おや、おや、異なことを、」といって、澄したもの。
梓はここに至って居住を直した。
「いいえ、異なことをいうんじゃあない、隠し立をされてはおかしくないよ、お前、松の鮓は一体どうしたんだえ、」とさすがに問い兼ねて当らず障らず。
「厭よ、やくのかい、貴方気に懸けるような対手じゃあなくッてよう、初心らしいことをいって、可笑しいわねえ。」
「何しろ、全くか。」
「はあ、」と極り悪げに男と見合ってた顔の筋を動して、
「それはあの、何なの、だって私は何にも知らないんですもの、」と俯向いて膝の上を、煙管で無意識に敲きながら、