Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ゆしまもうで
湯島詣
泉 鏡花
Leggi 湯島詣 (ゆしまもうで) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 62.004 caratteri · 122 schermate
」と浮ッ調子で臀をぐいと突くと、尋常に股を窄めて、
「止せッてえに、これ、詰らないことを、何だ。こう見えても苦労があるんだから、ねえ、おい。」と甘ッたるい。
「よ、苦労!」
と仰々しく手を支いて、ぐッと反って、
「来ましたね、隊長、恐入ったね、どうも。苦労と来たね、畜生、奢りたまえ、奢りたまえ。」
「いずれ帰ったら奢らせることに致しましょうよ。」と北叟笑をする。
「これは!」
「いや、師匠、串戯は止してさ、蝶吉が帰りさえすりゃ、是非その御一統が一杯ありつこうという寸法があるんでさ。ごくごく吝嗇に行った処で、鰻か鳥ね、中な処が岡政で小ざっぱり、但しぐっと発奮んで伊予紋となろうも知れず、私ゃ鮨屋だ! 甘いものは本人が行けず、いずれそこいらだ、まあ、待っていたまえ。」
「確に、」
「ええ、確りだ。」
「豪い!」と大声を張上げて、ぴたりと、天窓を下げたが、ちゃんと極って、
「さてどっちです、こうなると待遠しい。」
「八丁堀だそうだ。」
「成程御遠方だ。幾時頃から、」
「一昨日の晩から行きッ切り、おなじく、」と鼻を指して、「ね、さっき使が来て、今夜は遅くとも帰るッていうんだ、ねえ、升どん。