Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
かせいのまじゅつし
火星の魔術師
蘭 郁二郎
Leggi 火星の魔術師 (かせいのまじゅつし) di 蘭 郁二郎 (らんいくじろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 151.120 caratteri · 302 schermate
「ややっこしいもんか、とても面白いじゃないか、こんな風に、たしかに植物が生えているっていうのは、あとにも先きにもこの地球以外には火星だけしかないんだからね」
「成程ね、でも太陽からは遠いし、ひどく寒いんじゃないんですか」
「そりゃ寒いだろう。しかしこの地球だって年中氷にとざされている南極にも、ペンギン鳥のような生物がちゃんと生きているんだからね。寒さに耐える生物がいるんだろう……、もっとも火星の生物は植物にしても動物にしても、地球のものとはまるで違っているかも知れないけど」
「そりゃそうでしょう、進化の途が全然違うんですからね」
「うん、そしてこんなことも考えられるんだ、――地球の人間は、動物が進化してここまで来た、しかし火星の人間は、動物ではなくて、植物が進化して我々よりももっともっと進化した火星人になっているかも知れない、とね」
「…………」
英二は気味悪そうにあたりの草木を見廻した。草や木が人間のように進化した姿など、考えてみただけでも無気味だった。
「しかし、どっちにしたって動物でも植物でも、地球よか歴史が古いだけに、ずっと進化しているに違いないね、例えば火星にも栗の木とか柿の木とかそういったものがあるとすれば、丁度こんな風に見事に……」