Classici giapponesi con furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate
花桐の里方の母がみやこに上って来て、花桐を説き伏せ、尋常では改めさせる事ができないので、或る日形容できないような一人の奇怪な男を連れて来た。異様な眼光をもった背中のかがんだこの男は、花桐を見ると、石上に坐らせて、父母のかわりだというて決して反抗してはならぬといった。
「あなたは以後男とおあいになるかどうかを判然と言ってもらいたい。」
しかし花桐は半ばわらいながらいった。
「あなたは一たい誰方でございます。」
「母上殿から頼まれた陰陽師だ、あなたのなかにある男を封じるためです。」
そばに彼らと連れ立った二人の神巫は、もう、花桐のそばにくると、指を反らせ、呪文のようなものを称えはじめた。陰陽師は再び花桐にこれから後にも、男と逢引するかどうかを尋ねた。
「お逢いいたしまするとすれば、いかが、なされます。」
「先ずその男を不具者にする、眼とか、手足とかに、まじないをかけて利かなくするのだ。つまりその男は官に勤めていれば、もはやその官職を免ぜられてしまう、そしてその男は自然に女をも顧みなくなるのだ、我々の呪文や祈祷によって女が女であるものの凡てが封ぜられるのだ。」