Classici giapponesi con furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate
「そんな無体な祈祷がこの世にあるものとは思われませぬ、もしあったとしても、わたくしの身心がそれに委ねられるとは思いませぬ。」
「それは我々の数限りない経験から一つとして功をおさめざるはなかったのだ、或る者は秋の夕を推して町の遠くを乞食のように歩いていたし、或る者は永く片一方の手だけしかはたらけなかった。凡ては罰せられ罪せられざるはなかったのだ、あなたも反けばそうなるのだ。」
「わたくしはまだ神の罰せられた不幸な人間をこの眼で見たことがございませぬ。神に罰せられた人間がいないのを見ても、あなた方がいつも作りごとをなされていられることが分るのです。」
「作りごととは何だ。こういう我々の額から何がながれているかをとくと、見なさるがいい。」
実際、陰陽師の額からは冷たい汗がだらだら、気味わるくながれていた。しかし、花桐の答えは不敵な、彼らの胸をつんざくものがあった。
「あなた様は先刻そこの清水でそっと額をぬらして、いらっしゃいました。おかしなことをなさると思っていますと、ただいまのような嘘をおっしゃいます。あなた様は嘘ばかり仰せになります。」
陰陽師はあかく耳までほてらせた。