Classici giapponesi con furigana
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おぎふくうた
犀星王朝小品集
室生 犀星
Leggi 犀星王朝小品集 (おぎふくうた) di 室生 犀星 (むろうさいせい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 105.794 caratteri · 211 schermate
」
貝ノ馬介は完全に、すてのすがたを自分の大兵な装束のなかに、悠然としまい込み、すては気味の悪いほどしずまり返った。貝はもう言葉というものを発しなかった。物恐ろしい無言の人間が二人そこに置かれたきりだ。かたまりは何処までも声のない間に、時間を揉み潰していてとかれなかった。貝どの、よしなされと低い声がそういった。何度もそれが言い続けられた挙句に、こんどは叫びになってすての喉から、手むかう声がほとばしった。貝は依然無言だった。その時、すての顔色が突然紫色に変わり次にその唇を二つに割られたときに、貝はそこに永いくちづけをしたが、すてはその間際に殆ど無意識になにかを咥えこんだ。このはずみに貝は突然、うああ、……という体躯の全部からしぼり出された声音を、続け様に草の間にうつ伏せになって発した。その時、非常に素早い滑らかさですては起ち上って口元に手を遣り、手にべたつく一杯の血を草の間にぺっとりと吐きつけた、そしてなおぬたつく口元に手をやって、いそいで谷間に下りると、続け様に水をふくんで、かあっと口を灑いだ。すての顔色に斑点のようなあお白さが、最初はぽつぽつに現れはしたものの、次第にその斑点はそれぞれに溶け合って全面を蔽い、彼女はお臀のような蒼白い顔の女になった、それは美しいというよりも、皮膚の静まり切ったふくらがり