Classici giapponesi con furigana
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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
Leggi 獄中への手紙 (ごくちゅうへのてがみ) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 65.952 caratteri · 130 schermate
。あなたもこんなに風流なタオル寝巻は今迄一度だって召したことがないでしょうと思って我ながら唖然たりです。この手紙を書いてくれる人が私の床の横にちょこなんと坐って、昨日も長い間かかって天下無双の大つぎをあててくれ、私はその側にみえない眼に力を入れて「どう? 何とかなる? ありがとうね」とやっていて残りは今日にまわりましたが、忙しいところを来てくれるのだからせめて下拵えだけでも少し自分でやっておこうと大いに腕を振ったつもりのところ、どう感違いしたものか出来上ってみたらば御覧の通りの始末です。このつぎを御覧になったら、今日の世間にタオル寝巻どころかタオルそのものさえどんなにないかということがまざまざおわかりになりましょう。一枚お母さんの為に買ったのがあって余程それをお送りしようかと思いましたが、でもそれは五寸も短かいのよ、何時かやっぱりこの位短かいセルをお送りした時、気持悪がっていらしたからつぎつぎでも脛のかくれる方がいいでしょうと思って。上前のはぎのこと右の次第故どうぞ可愛がってやって頂戴。眼の御注意いろいろ有難う。遮光のことは自然に敏感で、色眼鏡こそ使っていませんが少しまぶしければ昼寝の時も眼の上に折りたたんだガーゼをのせているし、始めの間は、一日の内わずか数分だけそれをどけるという有様でした。