Classici giapponesi con furigana
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いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Leggi 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.097 caratteri · 312 schermate
「今年はだめだが、来年は一つぜひ検定を受けてみたいんだが」
と清三は言った。
日曜日には馬車に乗って羽生に出かけた。旅順が陥落したという評判が盛んであった。まだそんなに早く取れるはずがないという人々もあった。街道を鈴を鳴らして走って行く号外売りもあった。荻生さんは、銀行の二階を借りて二人を迎えた。ご馳走にはいり鳥と鶏肉の汁と豚鍋と鹿子餅。
「今日はなんだか飯のほうが副食物のようだね」と清三は笑った。
清三のいないところで、小畑は荻生さんに、
「林君、どうかしてますね、体がどうもほんとうじゃないようですね?」
「僕もじつは心配してるんですがね」
「何か悪い病気じゃないだろうか」
「さア――」
「今のうちにすすめて根本から療治させるほうがいいですぜ。手おくれになってはしかたがないから」
「ほんとうですよ」
「持病の胃が悪いんだなんて言ってるけれど――ほんとうにそうかしらん」
「町の医師は腸が悪いんだッて言うんですけれど」
「しっかりした医師に見せたほうがいいと思うね」
「ほんとうですよ」
翌日の朝、銀行の二階で三人はわかれた。小畑は清三に言った。
「ほんとうに身体をたいせつにしたまえ」