Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
いなかきょうし
田舎教師 他一編
田山 花袋
Leggi 田舎教師 他一編 (いなかきょうし) di 田山 花袋 (たやまかたい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 156.097 caratteri · 312 schermate
「こうして、たいした迷惑を人にもかけずに、昼間引っ越して行かれるのは、みんなお前のおかげだよ」などと言った。長野をはずれようとするところで、向こうから号外売りが景気よく鈴を鳴らして走って来た。清三は呼びとめて一枚買った。竹敷を出た上村艦隊が暴雨のために敵を逸して帰着したということが書いてある。車力は「残念ですなア。敵をにがしてしまって……常陸丸ではこの近辺で死んだ人がいくらもあるですぜ。佐間では三人まであるですぜ」などと話し合った。
ある豪農の塀の前では、平生引っ越し車などに見なれないので犬がほえた。榛の並木に沿った小川では、子供が泥だらけになって、さで網で雑魚をすくっている。繭売りの車がぞろぞろ通った。
新しい家では、今朝早く来た父親と、局を休んで手伝いに来てくれた荻生さんとが、バタバタ畳をたたいたり、雑巾がけをしたり、破れた障子をつくろったりしていた。大家さんは火鉢と茶道具とを運んで来て、にこにこ笑いながら、「何かいるものがありましたなら遠慮なくおっしゃい」と言って、禿頭に頬冠をして尻をまくった父親の姿を立って見ていた。それも十二時ごろにはたいてい片づいて、蕎麦屋からは蕎麦を持って来る。