Classici giapponesi con furigana
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ふくざわせんせいのしょせいしゅぎとわがはいのしょせいしゅぎ
福沢先生の処世主義と我輩の処世主義
大隈 重信
Leggi 福沢先生の処世主義と我輩の処世主義 (ふくざわせんせいのしょせいしゅぎとわがはいのしょせいしゅぎ) di 大隈 重信 (おおくましげのぶ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5054 caratteri · 11 schermate
福沢先生と初対面
しかし我輩とても更に本を読まぬのではない。福沢先生の読んだ種類の書籍はやはり我輩の読んだのと同一で、初めは医者を師として蘭学の書を繙いた。その次は物理書である。いわゆる当時にあっては最文明思想の根源であった洋学書は、先生も我輩もご同様に読んだのである。――もっとも我輩の読んだ分量は先生のより少なくはあったが――既に最初の傾向が同一で、同一種類の書を読んだのであるから、先生と我輩との思想が相近づいて来たのは当然である。即ち先生と我輩とは期せずして凡人主義の流れを汲んだのである。ただ先生は教育家として凡人主義を社会に皷吹し、我輩は政治家としてこの主義を社会に展べんと欲したという差があるのみで、非凡人主義なる封建思想を破壊し、凡人主義の文明思想を国民に与えんと尽力したのは同一である。
福沢先生と初対面
福沢先生と我輩とは、生れ落ちると物堅い武士的教育を受け、性質も聊か似通っておれば読んだ書籍も右の通り、而して目的とするところも文明思想の注入で、大観すれば一心両体といってもよいが、明治六年まではとんと先生に会った事がなかった。ただに会ったことがなかったのみならず、いわば喰わず嫌いで、気に喰わぬ奴だ、生意気な事をいう奴だと腹で思うばかりでなく、口に出してもいったものだ。