Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ふくざわゆきち

福沢諭吉

高山 毅

Leggi 福沢諭吉 (ふくざわゆきち) di 高山 毅 (たかやまつよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 54.555 caratteri · 109 schermate

Aozora Bunko

そこで諭吉は、ま夜中の十二時ごろに江戸をでて、夜の東海道をあるいて、夜明けごろに横浜につきました。さっそく海岸のほうへいってみました。けれども、みなととしてひらけたばかりなので、まだ外国人のすがたもすくなくて、きゅうごしらえのそまつな西洋館が、ぽつぽつたてられ、店がいくつかならんでいるだけでした。

それらの店を、諭吉はめずらしそうに、きょろきょろとみまわしながら、あるいているうちに、

「はてな。」

と、首をひねりました。どの店のかんばんをながめても、店さきにならんでいるしなものをみても、かいてあることばが、さっぱりよめないではありませんか。外国人どうしがはなしていることばも、諭吉のとくいなオランダ語とはちがっているようで、なにがなにやら、すこしもいみがわかりません。

さんざんあるきまわったすえ、ある一けんの店によって、オランダ語ではなしかけてみました。すると、店の主人はドイツ人でしたが、さいわい、オランダ語のわかる人でした。

諭吉の発音がわるいので、うまくつうじませんが、紙にかけばわかるというので、諭吉がかいてみせますと、

「おお、あなたは、オランダ語、なかなかうまいことあるね。