Classici giapponesi con furigana
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しほんたいへいき
私本太平記
吉川 英治
Leggi 私本太平記 (しほんたいへいき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 116.638 caratteri · 233 schermate
だから、彼らがいきりたったのも、当然といえば当然だった。
しかし朝廷では、幕府のように強くはなれず、天龍寺御幸は、落慶の翌日とし、また決して、勅願とか勅会の御幸ではないという証言をあたえて、やっと彼らの怒りをなだめた。
さてこうして、いよいよ当日になってみると、その盛儀は、要するに、天龍寺落成記念の日をかりて、じつは足利将軍幕府の創始と威望とを、あらためて天下に宣伝する一大儀式となっていたといってもよい。
尊氏、直義の行列は、すべて、建久元年に行われた源頼朝の大仏供養を模している。
先駆の一番には、山名時氏がはなやかに鎧った五百余騎で行き、尊氏は、八葉の車のすだれを高くかかげて、大納言の衣冠で坐し、車副の勇士十六人にかこまれ、以下、二番、三番、七番と二列縦隊でつづき、直義もまた、蒔絵の細太刀、衣冠すがたで、中頃の美々しい牛車に乗って、随兵十二番までの将兵を従えていた。
晴れの盛儀になるとたれの顔もみなよそゆきになって、衆目の環視がその自意識を過剰にさせる。自己の粧い、自己の存在、他人との序列にせよ、少しでも不当な下風におかれるのは、ゆるせない心理になる。