Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ききがきしょう

聞書抄

谷崎 潤一郎

Leggi 聞書抄 (ききがきしょう) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.821 caratteri · 210 schermate

Aozora Bunko

父三成の消息については都へ上る道すがらにもいろ/\の噂があって、まだ伊吹山に隠れているに違いないと云う者や、生れ故郷の石田村へ来たのを舊恩のある百姓が匿まっているのだと云う者や、いや、三成ほどの武士が何でおめ/\生きていようぞ、きっと家来の者たちが首級や遺骸を知れないように葬ったのだと云う者や、いや、ひょっとしたら、姿を変えて此の街道を大坂へ走っているのではないか、そうしてもう一度徳川殿を滅ぼすために兵を集める所存かも知れぬと云う者や、中には又、治部少輔はつい今しがた召し捕られた、己は曳かれて行くのを見たなどゝ、まことしやかなを伝える者もあって、そのたびごとに胸をさすったり冷や/\したりしたのであったが、二人は瀬多の橋を渡るときに往き来の人が大勢立ち止まって眺めている制札の前に、自分たちも覚えず足をとゞめた。

一、石田治部、備前宰相、島津両三人於二捕来一は為二御引物一其所之物成永代無役に可レ被レ下旨御掟候事

一、右両三人とらへ候事於レ不レ成は討果可レ申候、当座之為二引物一金子百枚可レ被レ下旨被二仰出一候事

一、其村中差送候においては路次有様に可二申上一候、於二隠候一は其者之事は不レ及レ申、其一類、一在所、曲事に可レ被二仰付一候旨事