Classici giapponesi con furigana
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ききがきしょう
聞書抄
谷崎 潤一郎
Leggi 聞書抄 (ききがきしょう) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 108.821 caratteri · 210 schermate
のも同じことだと観念しまして、歩き出しますと、いつ迄も此方を見送っております様子に、私の方でも振り返り/\行きましたところが、子供は母の骨を箱の蓋に入れて、それを持ったまゝ我が家の方へは帰ろうとせずに違った方角へ行くものですから、又気にかゝって戻って来まして、そなたゝちは何処へおいでになるのですと聞いてみましたら、これからほうにん寺と申す御寺へ参ります、そこの御寺に都から尊い上人がお下りになっていらしって、七日の御説法がありまして、今日はもう五日になります、みんながお詣りに行きますから、わたくしたちもお詣りをして、御聴聞申し、此のお骨を納めようと存じます、と、そう云いますので、さても/\、幼いのによくお気が附かれます、母御が彼の世でどれほどおよろこびになるでしょう、そしてほうにん寺と申すのは此処からどのくらいあるのですか。どのくらいあるのか、まだ行ったことはありませんが、大勢の人のあとについて参ろうと思います。それならどうしてお供の人を連れておいでにならないのです、あまり無用心ではありませぬか、明日でもじいやをお連れになってお詣りなさったらよろしいのにと云いますと、姉が答えて、此のあいだじいやに連れて行っておくれと申しましたら、いとけない