Classici giapponesi con furigana
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はなのきむらとぬすびとたち
花のき村と盗人たち
Leggi 花のき村と盗人たち (はなのきむらとぬすびとたち) di Niimi Nankichi (新美 南吉) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 9710 caratteri · 20 schermate
それから五人の盗人は、お礼をいって村役人の家を出ました。
門を出て、柿の木のそばまで来ると、何か思い出したように、かしらが立ちどまりました。
「かしら、何か忘れものでもしましたか。」
と鉋太郎がききました。
「うむ、忘れもんがある。おまえらも、いっしょにもういっぺん来い。」
といって、かしらは弟子をつれて、また役人の家にはいっていきました。
「御老人。」
とかしらは縁側に手をついていいました。
「何だね、しんみりと。泣き上戸のおくの手が出るかな。ははは。」
と老人は笑いました。
「わしらはじつは盗人です。わしがかしらでこれらは弟子です。」
それをきくと老人は眼をまるくしました。
「いや、びっくりなさるのはごもっともです。わしはこんなことを白状するつもりじゃありませんでした。しかし御老人が心のよいお方で、わしらをまっとうな人間のように信じていて下さるのを見ては、わしはもう御老人をあざむいていることができなくなりました。」
そういって盗人のかしらは今までして来たわるいことをみな白状してしまいました。そしておしまいに、
「だが、これらは、昨日わしの弟子になったばかりで、まだ何も悪いことはしておりません。