Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たでくうむし

蓼喰う虫

谷崎 潤一郎

Leggi 蓼喰う虫 (たでくうむし) di 谷崎 潤一郎 (たにざきじゅんいちろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.066 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

「こう云って来るのはあたしには分っていたんだけれど、………」

でも要には意外であった。手紙で諒解を求めるべき性質のものではないし、それでは誤解が起り易いから、直接行って話してくれたらと云う美佐子の希望は尤もであり、自分もそれに越したことはなかったのだが、一と先ずあらましを云ってやって、日を置いてからと云う気になったのは、不意に老人を驚かすことのいかにも忍び難いのと、ついこの間も一緒に呑気な旅をしながら噫にも出さずにいたことを、何としても面と向って切り出す顔がないからであった。殊にこの返事にもあるように、先は一途に人形を見に来たと思って、直ぐその手柄話になるであろう。そうしたらいよいよ出鼻を挫かれる。それに要は、老人の過去の経歴から見て実はもう少し分ってくれるように予想していた。口では旧式な思想の持ち主のようなことばかり云うものの、それはああ云う人に有りがちな一種の気取り、趣味なのであって、ほんとうはもっと融通も利くし、近頃の世相や風潮にも風馬牛ではない筈である。それが此方から云ってやったことをその通りに読んでくれないのみか、「重々御立腹の段察入候え共」