Classici giapponesi con furigana
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かいのあなにかっぱのいること
貝の穴に河童の居る事
泉 鏡花
Leggi 貝の穴に河童の居る事 (かいのあなにかっぱのいること) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 16.260 caratteri · 32 schermate
に立っている。
御柱を低く覗いて、映画か、芝居のまねきの旗の、手拭の汚れたように、渋茶と、藍と、あわれ鰒、小松魚ほどの元気もなく、棹によれよれに見えるのも、もの寂しい。
前へ立った漁夫の肩が、石段を一歩出て、後のが脚を上げ、真中の大魚の鰓が、端を攀じっているその変な小男の、段の高さとおなじ処へ、生々と出て、横面を鰭の血で縫おうとした。
その時、小男が伸上るように、丸太棒の上から覗いて、
「無慙や、そのざまよ。」
と云った、眼がピカピカと光って、
「われも世を呪えや。」
と、首を振ると、耳まで被さった毛が、ぶるぶると動いて……腥い。
しばらくすると、薄墨をもう一刷した、水田の際を、おっかな吃驚、といった形で、漁夫らが屈腰に引返した。手ぶらで、その手つきは、大石投魚を取返しそうな構えでない。鰌が居たら押えたそうに見える。丸太ぐるみ、どか落しで遁げた、たった今。……いや、遁げたの候の。……あか褌にも恥じよかし。
「大かい魚ア石地蔵様に化けてはいねえか。」
と、石投魚はそのまま石投魚で野倒れているのを、見定めながらそう云った。
一人は石段を密と見上げて、
「何も居ねえぞ。