Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ていそうもんどう

貞操問答

菊池 寛

Leggi 貞操問答 (ていそうもんどう) di 菊池 寛 (きくちかん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.240 caratteri · 399 schermate

Aozora Bunko

」

「ほんとうに……」新子は、目を伏せて、こんな親切な人が母方の伯父ででもあったら、どんなに好都合だろうかと思った。

「でも、女のする商売って、どんなものがございましょうかしら、それに……」

(資本金も要りますし)と、いう言葉を、差し控えた。

「僕も、どんな商売が女性に向いていて、有利か研究したことはありませんが、まあ場所を撰んで『酒場』を出すか、『洋品店』をするか、洋裁の心得のある方だったら、婦人、子供洋服の店を持つとか……」

「………」

「婦人雑誌に、そんな記事が時々出ているようですが、レコードを売る店なんてどうでしょう。小ギレイで……」

準之助氏は、好意ずくめのよい人であるし――またその好意の根に、一々野心のわだかまっているような性質の人でないことは、ハッキリ分っていても、この相談に乗って、この上ともこの人の世話になることは、自分で退引ならぬ羽目に自分を追い込んで行くような気がした。

「因循姑息な地味な商売より、当りさえすれば儲けのある水商売の方が、やはり女の人には向いていると、云わなくてはいけないでしょうな。思い切って、『酒場』か『喫茶店』――この頃、銀座に流行っていますな――ああいうものを、やってみては如何ですか。