Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate
「皆んな血を浴びていますよ。血を浴びないのは、庭に居た甥の新吉たった一人で」
「甥の新吉――」
「病身でヒョロヒョロで、青瓢箪で、こいつは全身に血を浴びていたところで、人なんか殺せる人間じゃありませんが、困ったことに三輪の万七親分は、昨夜のうちに乗込んで来て、血なんか浴びていない新吉を縛ってしまったんで」
「変な様子でもあったのか」
「刃物を持って、ボンヤリ庭に立って居たそうで」
「フーム」
「今朝になって、あっしが其話を聴き込み、飛んで行って調べると、どうも甥の新吉が殺したというのが変になって、三輪の親分へそう言ってやろうと思いましたが、ね」
「それで?」
「その前に一応親分の耳に入れて、どうしたものか、腹をきめようと思ったんで、歯を食いしばって飛んで来ましたよ」
そういう八五郎の口調には、何やら割り切れないものがあるようです。
「三輪の親分の向うを張るのはイヤだが、お前の見込が確かなら、行って見ないものでも無い。一体お前は何をつかんで、そんなに意気込んでいるんだ」
「さすがは親分、天眼通だね。実は親分、あっしは小梅の寮へ行って、これを手に入れたんです」
「何んだえ? それは」