Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 猿回し
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate
「富士のお狩場は良いな」
「何しろ、雇入れた浪人者の用心棒が二人、――一人は秋山彌十と言って三十四歳、槍の名人だ。もう一人は富山七之助と言って二十七歳、これは剣術の方が得手で、他に昔から冷飯を食って居る掛り人の喜八郎、これは藤八拳の名人」
「そんなものは武術に入らない」
「下男の勇太郎、草角力の関取で、外に小僧の宗之助は十三で買い喰いの名人、小女のお春は十四で滅法可愛らしい、下女のお竹は三十で摘み喰い免許皆伝」
「妙な奴が居るんだな」
「あ、忘れて居ましたよ、内儀はお皆さんと言って四十三、まだなかなか綺麗、倅の久太郎は二十八で母親と年が近過ぎると思ったら、亡くなった先の内儀の子なんだそうで、嫁のお民さんはこれが長者丸へ行って一度は拝んで置く値打のあるきりょうだが、人の女房じゃ始まりませんね」
「余計な苦労だ」
「二十一になったばかり、顔を見詰めて居ると、眼の前でこうポーッと霞んで、庭の桃の花と紛れそうな良いきりょうだ、唯の嫁にして置くのは勿体ない位――」
「唯の嫁にして勿体なきゃ何にするんだ」
「立兵庫に結わせてうちかけを羽織らせると、其ままズイと押出して太夫の位だ」