Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控 猿回し

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控 猿回し (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 125.671 caratteri · 252 schermate

Aozora Bunko

「ところで親分」

「何んだえ」

「内儀のお通さんを、吹矢で射たのは浪次で、二階から突き落したのはお新でしょう」

「その辺はもう間違いあるまいな、本人が白状したり、逃出したりして居るんだから」

「風呂場で内儀を殺しかけたり、髪を切ったり、内儀と間違えてお嬢さんを刺したのは、その二人のうちのどっちかじゃありませんか、いくら何んでも、たった一人の内儀を、三人、四人で狙うのは変じゃありませんか」

「何人がかりでお内儀を殺そうとしたか、そいつはまだわからないが、お嬢さんを殺したのだけは、たしかに浪次やお新では無いよ」

「それはどう言うわけです、親分」

「考えて見るがいい、下女のお新は五日目で帰って来て、此処で殺されているんだぜ、多分内儀を二階から突落したことがバレて、面喰って何処かへ逃出したことだろうが、内儀が言ったとおり、溜めた金に未練があって、宮永町まで戻って来たところを、――余計な事を知って居るために、お嬢さんを殺した下手人に絞め殺されたに違いあるまいと思うよ――するとお嬢さんを殺したのは、お新では無いことになる」

「そんな事かも知れませんね」

「そんな事でも無きゃ、下女のお新を殺す者がある筈は無い、――浪次の方はあれからズーッと見張らせているから、目黒から根津まで、その見張りを胡麻化して来られる筈は無い」