Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.082 caratteri · 257 schermate
「何んだ、大変が迷児にでもなったのか、相変らず騒々しい野郎だ」
平次は慢性大変中毒で、八五郎のわめくのを、大した驚きもしません。
「三千両ですよ、親分、三千両――」
「誰がお前に三千両くれると言ったんだ」
「誰もくれるわけじゃありません。三千両の大金が煙のように消えたんですよ」
「言うことが大きいな」
「その上、人が一人殺されたんだ。親分、大急ぎで行ってみて下さい」
八五郎はまだ格子につかまったままわめき立てるのです。
「もう少し落着いて話せ、お前の様子はまるで三千両の憑物がして居る様だぞ」
平次にたしなめられると、八五郎は漸く中へ入って、冷たい水を一杯所望し、胸を撫でおろしながら、漸く話し出しました。
山谷の春徳寺へ、三千両奉納の一埒、
「絵に描いたような綺麗なお小姓だそうですよ――そのお小姓のくんでくれた茶を呑むと、阿波屋の夫婦をはじめ、娘のお由利も鳶頭も人足四人も、性も多愛もなく睡りこけてしまったんだそうです」
「睡り薬だろう、それも利きの良いところを見ると南蛮物だ、ツイ此間池の端の丸屋で盗まれた毒薬の中に、天竺の阿片から採った、恐ろしい眠り薬があると聴いたが」