Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控 鬼の面
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 鬼の面 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 130.082 caratteri · 257 schermate
二十四とか聞きましたが、それにしてはまた、なんという変った男でしょう。見の面に似た、荒々しい道具を見ると、この男は熊坂長範の生れ代りで、大量殺人の下手人と聴かされても、誰でもそのまま受け容れるでしょうが、一度よりは二度、二度よりは三度と接触して居るうちに、この悪相と言ってもよい男から、得も言われない、温さと、爽やかさと、そして気の置けない心安さを感じさせるのです。
「鬼の面」から来るユーモラスな味と、気の置けない親しさと言ってもよいでしょう。平次はもう一度、この男を見直して、新しいスタートから、此事件の探索をやり直す気になったのは、決して気紛れでは無かったのです。
「お気の毒だね、――ところで、誰がいったい佐渡屋を皆殺しにする気になるだろう」
「わかりませんよ、親分」
平次が帳場格子の前にしゃがむと、品吉は埋み火の煙草盆を押しやって、自分も真鍮の煙管を取上げました。※(「やまいだれ+惡」、第3水準1-88-58)見の面の巨大な鼻の穴から、豊かに煙の出る逞ましさは、八五郎の偉大なる上向きの煙突よりも、更に一倍の雄大さで、思わず平次をほほ笑ませます。
「お夏が見えなくなったそうだが、何処か心当りは無いだろうか」