Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.597 caratteri · 289 schermate
「検屍は済んだのかい、番頭さん」
と平次。
「ヘエ、昼前に済んで、主人の死体も始末いたしました。人間業らしくない泥棒が、本所中の大家を荒し廻るとは聞きましたが、まさか、人を害めるとは思いませんでした」
「とんだ災難だったネ」
「ヘエ、有難うございます。こんな事と知ったら、場所柄で、関取衆でもお願いしておくのでございました」
平次は番頭の愚痴に追っ掛けられながら、何かと見て廻りました。家族はかなり多勢ですが、打ちのめされたように、悲嘆の床の中に居る女房、まだ小さい子供達、奉公人、いずれも疑わしい者は一人もなく、泥棒は明らかにこの間から噂に上っている本所荒らしで、もう六軒も押入ってることですから、家の中では、何にも探しようがあろうとは思われません。
「済まないが番頭さん、雨戸をすっかり締めて、昨夜泥棒が入った時と同じようにして貰えまいか」
「ヘエヘエそれは、わけもないことで」
井筒屋の雨戸をすっかり締め切ると、平次は一応外へ出て縁側を一と廻りしました。泥棒の入ったのは、南の縁側、僅かばかりの隙から鋸を入れて、かなり大きい穴を二つまで開けた上、輪鍵も桟も易々と外したことはよくわかります。