Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(六)結納の行方
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(六)結納の行方 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.597 caratteri · 289 schermate
「ところで、頼みと言うのは何だえ、お品さん、お品さんに頼まれるのは『たぬき囃子』以来だが――」
「親分、その節はどうも――」
「いや、お礼には及ばない、私で出来ることなら、何でもやって上げたい――。実はネお品さん、一と月ばかり前からちょいちょい私のところへ変な手紙が舞い込むんだ」
「…………」
お品は言い出しそびれて、平次の顔を眺めました。
「江戸中の何万という人が騙されているのを知らないか、平次の馬鹿野郎――、とネ、これが手紙の文句だ、平次の馬鹿野郎は言わなくたって判っているが、江戸中何万の人が騙されているというのが気になってならねえ、一生懸命考えこんだが、思い当ることが一つもないばかりでなく、生憎なことに、この節は世間が無事で、日本橋から神田へかけて、掻っ払い一つねえ始末だ。何か変った事がねえものかと、実はこの間から考えていた矢先なんだ」
「まア」
「そこへお品さんが飛込んで来たのは、全く鴨が葱を背負って来たようなものさ――、ハッハッハッ、気を悪くしてくれちゃいけない。とにかく、何か仕事がないと、俺は退屈でかなわなくなるんだ。智恵や西瓜ですむことなら、どんな事でもやるよ、お品さん」