Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
「へッ、そのおびんずる金太親分の言い種が癪じゃありませんか――世間じゃ江戸の岡っ引は銭形の親分たった一人のように言うが、お膝下の鍋町に殺しがあるのに、恋女房の傍から離れられないかも知れないが、今ごろ子分の八五郎兄哥が顔を出すようじゃ、銭形の親分も焼が廻ったね。お気の毒だが下手人は一と足先にこの金太がさらって行くよ。左様なら――だってやがる」
「まさにその通りさ。なア、お静」
平次はお勝手にいる女房の方を振り返ってこう言うのでした。
「まア」
恋女房のお静は消えも入りたい心持でしょう。お仕舞の手を休めて、怨ずるのです。
「だから親分、ちょっと行ってみて下さい。金太親分は見当違いをしているに違いありませんよ」
「それだけ判っているなら、お前がやるがよかろう。俺はまだ女房の傍を離れたくないよ」
「ま、お前さん」
お静はたまり兼ねて、障子越しにたしなめました。
「おびんずる親分は、孫六が死に際に言った――よその人だ、あの男だ――というのを楯に、平常孫六と仲の悪い万屋茂兵衛を縛ったが、下手人が外から入った跡がないんだから面白いじゃありませんか、ね親分」
「外から入った跡がない?」