Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
万七が指さしたのは、死骸の後ろの障子――ちょうど二階から手洗場に通う廊下をちょっと入った辺で、下から三尺ほどのところに、匕首で突いたらしい血潮に染んだ穴があいているのです。
「清吉、その野郎を番所へつれて行って、ひと責め責めてみろ」
万七は猪之松を顎で指さしました。
三
その翌る朝。
「親分、腹が立つじゃありませんか」
ガラッ八の八五郎は、この騒ぎを銭形平次のところへ報告して来たのです。
「腹の立つような筋はあるめえ――それとも、油屋のお勢が殺されて口惜しいというのかい。神田中のいい娘は一人残らず親類筋のような気でいるんだろう」
平次は相変らず泰然として、湿った粉煙草をせせりながら朝顔の鉢をいつくしんでおります。
「お勢と親類でも何でもねエが、お神楽の清吉とは敵同士で」
「何をつまらねエ」
「けさ柳橋で顔を合せると――お膝元の殺しを知らずにいるようじゃ、銭形の親分も焼が廻ったね――て言やがる」
八五郎は本当に腹が立ってたまらない様子です。
「言わせておけばいいじゃないか、焼が廻ったに違えねえよ。今年の朝顔は、去年のより、どう見てもひとまわり小さい」
「嫌になるぜ、親分。