Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
「分りましたよ、親分」
「何が分ったんだ」
「何もかも、みんな分ってしまいましたよ」
「そいつは豪儀だ。順序を立てて話してみるがいい」
「ゆうべお勢は戌刻(八時)過ぎまで無事だったそうですよ」
「誰が見たんだ」
「お秀は客の帰るちょっと前、少しばかりの隙を見付けて、お万に葛根湯を煎じさせて、四畳半へ持って来させて飲ませたそうです。客の帰ったのは二度目の夕立が来かかった戌刻半(九時)で、後に残ったのは、家の近い猪之松と五助と菊次郎とお紋だけ、この顔ぶれは平常から別懇にしているから、腰を据えて飲み直すときめて、小用に立ったり、着物を直したり、盃を改めたり、しばらくザワザワしてから、賑やかに飲み直したそうです――主人役のお秀は、そのあいだお勝手で板前に二度目の料理のことを打合せたり、お万に指図をして、二階から帰った人の膳を下げたり、それから後は二階へ坐り込んで四半刻(三十分)ばかりの間、四畳半を覗かなかったというんです」
「フム」
「すると、お勢を殺したのは、戌刻過ぎに下へ降りた者の仕業じゃありませんか」
「よく分った話だ。誰が下へ降りたんだ」
「みんな一度ずつは小用に立ちましたよ。