Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
刃が上を向いてるか下を向いてるか」
「それだけですか、親分」
「それから、お勢が近ごろ懇意にしている男がなかったか――浮気っぽい話でなくても、嫁入りの話がなかったか。それを訊きゃいい」
「へエ――」
ガラッ八は相変らず鉄砲玉のように飛び出します。
「親分、猪之さんは助かるでしょうね」
ソッと後ろから囁くのはお秀でした。
「安請合いはできないよ。恐ろしくこんがらかっているから――ところで、ゆうべお勢が葛根湯を飲むところを見なかったのかい」
平次はまだ葛根湯に取憑かれております。
「後で飲むからと言うんです。湯呑に入れたまま、そこへ置いて、私は二階へ行きましたよ。あの娘は薬が大嫌いだったんです」
お秀はさり気もありません。
六
間もなく足の早いガラッ八は帰って来ました。
「親分、変なことがありますよ」
「何が変なんだ」
「刃が下向きになっていますがね」
「やはりそうか、障子越しに逆手で突くはずはない。下向きとすると少しむずかしいぞ」
「それから匕首で刺した痕が二つあるんです」
「何?」
八五郎の報告はあまりに予想外です。
「背中に並べて二つ、一つは深く、一つは浅く――」
「血の出ている方はどっちだ」