Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

ぜにがたへいじとりものひかえ

銭形平次捕物控(十三)青い帯

野村 胡堂

Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate

Aozora Bunko

まだ宵の口でした。酉刻半(七時)頃かな、私は何の気なしに四畳半の前を通ると、猪之さんが中へ入って、お勢ちゃんを介抱していましたよ」

「そいつを見たのはお前だけか」

「お秀さんも見たでしょう。私の後から二階へ上がって来て、面白くない顔をしていた様子だから」

「猪之松はお勢と一緒になる気だったのか」

「お勢ちゃんは可愛い娘でしたよ」

お紋は少しばかり妬ける様子です。

「親分」

不意にガラッ八は頓狂な声を出しました。

「なんだ八?」

「するとお勢を殺したのは騒ぎの前に障子へ血を付けることのできる奴――下女のお万の外にはないじゃありませんか」

「そんなはずはあるまい、もう少し考えてみることだ。――五助や菊次郎は幾度も階下へ降りている」

平次もこれ以上は手のつけようもありません。

七

その晩のうちに、炭屋の猪之松は帰されて、枡田屋の菊次郎が縛られました。銭形平次の探索振りを見張っているお神楽の清吉は、親分の万七に報告して、望み少なになった猪之松を帰し、その代り騒ぎの始まる前にお勢の死骸を見ている菊次郎を挙げたのでしょう。

その晩遅く、炭屋の狭い店先で、平次は猪之松にいろいろのことを訊いておりました。