Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十三)青い帯
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十三)青い帯 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 114.244 caratteri · 231 schermate
石の唐櫃へ双手を入れたところを、上から数十貫の蓋に落ちられたのでしょう。首から肩へかけて泥のように砕けているのです。
「気の毒なことだったな。――ところで、ほんの少し訊きたいことがあるが」
ガラッ八は平次仕込みにきり出しました。
「へ、どんなことでも訊いて下さい。親分さん。――私の口から言うと変ですが、親父は石の唐櫃の蓋に挟まれて死ぬなんて、そんな間抜けな人間じゃありません」
「やっとうの心得があったというじゃないか」
と八五郎。
「自分では目録だと言っていましたが、少しは法螺があったにしても剣術は自慢でしたよ」
弥三郎はそんなことを言うのも少し得意そうでした。
「紅屋とは、どんな引っ掛りがあったんだ。三年ほど前にこの家へ入ったという話だが」
ガラッ八は問い進みます。
「先代の旦那が若いとき、小夜の中山で山賊の手に陥ちて難儀しているところを、私の親父に助けられたとかいう話で、たいそう恩に着ていましたよ。今から三年前、久し振りで江戸へ来て、この店へ訪ねて来ると、恩返しをしたいから、親子二人ともぜひ足を留めるようにと、たってのお言葉で、とうとうお店の支配をする約束で、ここに住むことになりました」